引き出しモノです。
注文の依頼は、あるスペースに4段か5段ぐらいの引き出しが欲しいとのことでした。それから1番下にはクズかごを置きたいということでした。
そして、条件は
1 予算があまりないので、頑張り過ぎない事。
2 よっていわゆる’いい木’は使わない事
3 本物の無垢の木であれば、デザインや’つくり’などは、気にしない。 と、いうことでした。
自分なりの今回のテーマは
1 軽快なこと
2 引き出しの前板に、最も好きな’節のある安い杉の木’を使うこと。
3 オール杉だと野暮ったくなってしまうので、側板は、杉の良さを引き出せるもの
4 白っぽい木を使ってツートンにする
5 手間のかかることは、しない
6 ありそうでなさそうな存在感のものにする。 というこでトライしました。
結果として、側板の厚みは、16ミリの薄さです。この白い木は、’やなぎ’です。やなぎなんて使う木工屋さんは、あまりいないでしょう。10年ぐらい前に、丸太で買いました。
側板の木目も個性的なところを持ってきました。
引き出しの金物も一番手間のかからないモノを使用
最高級のものは、金物なんて使いませんが、今の時代は、これでいいのだと、思っています。以前は金物を使うことにかなりの抵抗があったのですが、、、、かなり変わったのだ!
メーカーによってもかなりつくりが違うのですが、今回はGrass社のスライドレールを使用。レールの車の真ん中に、ゴムが付いていて、スベリが柔らかいです。 Grass社は→こちら
引き出しの側板の厚みは8ミリと最薄です。
やなぎの板を半分に割ってブックマッチに!
木目が、いきものみたいで、人によっては’ふくろう’といいます。
’ふくろう’は’福来る’でいいらしいです。
引き出しモノ007 材料 杉、柳 オイル仕上げ
参考価格 13万円(税込み) 平塚市 Rさん
10年前のものと今の比較(どっちもがんばりました!)
chest007 今
木、つくり、値段も違うのですが、比べてみるのも、おもしろいものです。
直前のページへ戻る